…がんじがらめ……




あなたが私の前に姿を現さない間に

愛の嵐が幾度となく私を襲っているの






その度に

強風と激しい雨に身を打たれる"わたし"

冷たさに白い肌を震わせながら……






凍りつきそうな空気に支配されて

わたしはひとり

あなたの肌のぬくもりを求めてしまう






あなたから逃れてきたのはこの"わたし"

まぎれもないこの"わたし"……

だからあなたを責めてはいないの






あなたもいま

自ら離れた"わたし"を憎んでさえ

いるかもしれない






それでもあなたは"わたし"が

二人の属していた世界から離れたことに

安堵したはずね






違うとは言わせないわ

かろうじてとれていたコンタクト

もう二人互いの魂を探るしか術がない……




あなたのまわりには

多くの美しい花が身を寄せて咲いていて

"わたし"はその花のなかの一人








わたしあなたの手で摘み取られて……

あなたに持ち去って欲しいと強く望んだの







いまもその気持ちに変わりはないわ






それでも

あなた以外の男が現れて繰り返し

わたしを優しく誘うこともある






男はみな勝手…

誰かに奪われようとするまで

牽制しながら様子を見ているくせに






"わたし"はその度々に

ささやかれる誘惑に抗いながらも

心は揺さぶられているわ






それでも

あなたを想う苦しみから

逃れようとあなたから自ら離れてみても

あなたはまるで……悪魔のよう


 





強い魔力に引き寄せられてゆく……







"わたし"あなたに繋がれているの…?

目には見えない愛の鎖で






"拘束してるわけじゃない"って

あなたはきっとつぶやくわ……






それでも……わたしはがんじがらめ



 



海を越え遠く離れたあなたを待ち焦がれて

身動きできないまま……






わずかな希望だけがあなたから示されて





わたしはがんじがらめ……








 

  











最後まで読んでいただき

ありがとうございます

画像感謝してお借りしています

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